私たちの活動15年のいったんの集大成をまとめた書籍「地球のローカルしごと図鑑」を発刊いたしました。
金銭報酬だけではない、人のいきがい、やりがいを包含する地球のしごととは何か?そして農山漁村の可能性。これからの時代にますます必要とされると確信しています。
ぜひ読んでみてください!
<一部抜粋>
本書は都市部で働く30〜50代のホワイトカラー層を主な読者に想定しています。都市から農山漁村へのキャリアシフトに興味はありつつも、まだ新しい挑戦がしやすい世代です。しかし、家庭や仕事など、さまざまなしがらみにとらわれて動けずにいて、どこか背中を押してほしいと願う、そうした方々に向けて書いています。
さらに、フットワークの軽いアクティブシニア(50〜60代)で、第二・第三の生きがいを求める人も対象です。加えて、移住者を呼び込む施策を企画する農山漁村の自治体関係者にとっても、本書は有用な指針となるでしょう。
これから日本社会は大きく変わります。第四次産業革命を牽引する人工知能やロボティクスが、すでに都市部で顕在化している「人余り」の構造に拍車をかけ、働く環境を大きく揺さぶるからです。
この変化は、武士が髷を切り一斉に職を失った明治維新、あるいは戦後の焼け野原からの復興に匹敵するかもしれません。
その時、転換を迫られた人々は何をしたのでしょうか?
シンプルに新しい時代が欲している物づくりに挑戦し、求められるサービスを提供したのです。
では、新しい時代には何が求められるのでしょうか?
私は人間が生きるうえでの基本的な衣食住にまつわる物資やサービスに立ち返ると思っています。
グローバル化が進み切った現代ですが、人の肉体や頭脳は限定されています。食べられる量も時間も限られ、親しく関われる人間関係にも上限があります。大量に生産消費する世界ではなく、少量でも豊かに味わうローカルに人間の希望があるのではないでしょうか。
そんな考え方にピンと来る方に向けた新しい仕事図鑑です。